争いは

つづく

映画観た(ゴーストワールド)

女の子二人組のビジュアル、ファッションに魅力を感じていた ちょっと観たいかもな〜程度の気持ちだったけど、とある人間とのことで悩んで気が塞いで仕方ないので、気分転換に心斎橋まで行って観てきた(その後直帰)

高校を卒業したばかり、将来なんてわかんないよ!て感じの二人の女の子を取り巻くお話かと思ったら、メガネをかけている方、イーニドという名の女の子のままならなさがひたすらに描かれた作品だった まず、このイーニドという女のファッション、色合わせとか着こなしがめちゃくちゃ好みで、かわいくて、よかった でもイーニドという人物に対しては正直ひたすらにイラついてしまった 心の中で何回か「バカ…!」とか言ってしまった イーニドに似たような方がいたら申し訳ない(たぶん、彼女に近い気質を持つ人はそんなにめずらしくはないはず)

なんというか、おれがイライラしたのはイーニドの自他の境界が曖昧すぎるようなところ 自分の都合ばかりを人に押し付けて、面白がったり振り回したり とにかく他者に対して不誠実に思えた それでもいざひとりになるとしっかり悲しんじゃうんだから、なんなんだこいつ!と思ったね 自分を取り巻く周囲のことが、寂しい人が寂しくある現状が、なにひとつ納得できなくて、そのくせ自分のことは誰にだって納得してもらいたくて、受け入れられたくて、でも歩み寄られたりすり寄られたりするのは嫌で、状況に応じて自分を変えることも難しくて、本当にどうしようもなく思えた 許されても自分から突き放してしまうんだもん

ラストシーンは決して希望に満ちたものではない 他者の受け売りではあるものの、誰かに甘えるためのものではない初めての自分ひとりの決意がそこにはあったのだろうと窺えるものではあった が、そこに至るまでの経緯が経緯だから、おれはなんだか悪い想像ばかりしてしまった まあそれはおれがイーニドを信頼してなさすぎるし、余計なお世話過ぎるかもね…

どうなるかはわからないけどなんとかなるって思ってるしかない 赤の他人が人の生に対してできること、やっていいこととは本来それくらいなものなのかもしれない

 

イーニドの未来などを想像して暗い気持ちになっちゃったり、鑑賞後にモヤモヤが残ってしまったのは、イーニドが抱えているであろう悩み、渇きや焦りのようなものに覚えがないわけではないからだろうな そしてきっとそれをいまも乗り越えられないでいる 先のこと考えると、本当嫌になるど

 

鑑賞後、2日ほど返事のないままの相手からそろそろ連絡があるのではと真っ先にLINEを確認しましたが、なにも届いていませんでした ガーン

かわいい振る舞いを誰か俺に教えてくれー

 

11.26追記

バイト中改めてゴーストワールドのことを考えてたら思い出したことがあった おれがイライラしてたの、イーニドだけじゃないわ イーニドのわがままをなんだかんだ許してしまう周囲の人間にもイラついてた いや、イーニドが許されていることにイラついてたのかもしれない 本当のところはわからないが 「どうしてこいつを許す!?」みたいに思ったのは本当 周囲の人間、気にかけたり怒ったりすることはあるけどなんだかんだ許してたんだよな イーニドの振る舞いや態度などを許せない人ももちろんいて、そういうやつはただ彼女を突き放すだけだったけど、そいつらってわりとイーニドにとってもどうでもいいようなやつばかりだった

周りが許しちゃうなら、イーニドがああいう振る舞いをするのも仕方ないか〜と思えてくる 結局自分の身を守るのは自分自身で、そのための判断も自分で行う必要があるわけだけど、判断をしたうえで巻き込まれて傷ついたり痛い目みることになってるなら、イーニドだけの問題でもないような だからといって身勝手なふるまいを正当化するのは変だけど

許されると思ってふるまえるのって羨ましいな

自分勝手な行動とか言動は程度がいきすぎると誰かに迷惑かけることになっちゃったりその結果しっかり疎まれたりもするけど、まあその迷惑をどう受けとめるかの主体は他者にあるわけで、その他者が自らの身を守るための判断力を持った人間であって、その点に関して信頼を置くことができるならば、なんかイーニドみたいに自分らしくふるまっても大丈夫なような気がしてくる 大事な人の気持ちを考えることは大事だし、大事な人の心を傷つけないためのふるまいも大切なことではある だけど考えすぎなくてもいいのかも うかがってばかりいたって結局は相手次第 相手次第だとわかったうえで自分に素直に生きるのが、相手も自分も尊重することになるのでは?

なんか、"答え"に行き着いてしまいました………