争いは

つづく

日記8

初めてバイトで寝坊した

目を覚ましたのは、アラームの設定時間から1時間半くらい経過した後 まことに、まことに信じ難いことだった 街中のブティックに思いを馳せフランスはパリに行こうとしている夢を直前まで見ていたもんだから、余計に意味がわからなかった

寝ぼけ頭のパニックが落ち着いたあと、電話をかけた 「おう!今からでもええでー!待ってる!」と言われ、急いで用意を済ませてバイト先に向かった いつもより2時間遅い朝は、明るく暖かかった

到着してからも、別に怒られたりすることはなく なんかみんな、てっきりおれは休みだと思ってたらしい たまたま人が足りていたこともあり特に問題なかったようで、現場はしっかり回っていた よかった 怒られるのはなにより嫌ですからね、いやー、よかった、よかったよかった、本当によかったねー、よかった、よかった………………………

イヤーーーーーーーーーーーー!!!!

自主的に1時間残業をした

 

なにが嫌かって、迷惑かけちゃったことも嫌だし、残業は当たり前に嫌だし、おれがいなくても全然回ってたこともほんのちょっと悔しかった(数ヶ月働いた程度で、たわけ!) けど、一番嫌なのは、俺様が寝坊しちゃったという事実 おれにとって寝坊とはあまり親しみのない事象であるためだ

しかも、ちょうどこの前日、つまり昨日 おれは「早寝早起きって特技って言えるかな?早寝早起きできるし、できへん人はできへんし、バイト寝坊したことないし」みたいな会話をたまたま妹としていたのである 今日の寝坊はまさにその矢先の出来事だった だからこそ、おれはとてつもない嫌さを感じるに至ってるんでーーーす

あーーー せっかくの特技がよー どうして自分で蔑ろにしちゃうかなあ、おれっていつもこうだよなあ 泣けてくる せっかく特技見つけられたのにさあ もう早寝早起きを特技なんて言うこと許されないんじゃないかな それは辛い どうか、許してくれませんか?許し亭許して

という感じで、今日はずっと暗い気持ちです

 

寝坊したのに昼寝して、頭も痛く 企業から提出を求められたチームワークのエピソードはなんにも思い浮かばず、思い浮かべる努力もせず チームに寄与するどころか迷惑かけて、その間、おれがいない間にみなさんチームワークを発揮されて、現場をうまいこと回して、おれは、おれは…………うう

真面目なポンコツというセルフイメージをいつまで経っても拭うことができない 必要とされたい 誰かの助けになりたい おれはどこまでやれたらいいんだろう いつになったら自分を認められるだろう