争いは

つづく

日記?

謎の店が謎のまま終わった ぽい

 

謎店ができたのは今年に入ってから 謎店に変わる前はクレープ屋さんで、そのまた前はたしかバナナジュース屋さんだった あまり客が入らないのか、そもそも長期的な営業を見越していないのか、いずれも間も無く閉業してしまった

謎店は、おれがそこの前を通る時間帯には開店していないようだった 謎店のなにが謎って、一体全体なに屋さんなのか、それが全く掴めないところ

店の表の壁面にはsince2022~という文字とともに謎の顔のロゴ?があり、店名は意味のよくわからないアルファベットから成る 調べたところによると、イタリアのどこかの地名らしい メニュー表など一切出ていなかったので、これまで本当に本当に謎だった

顔ロゴの雰囲気がなんとなく昔のホストの人を感じさせるから、界隈でその名を轟かせた元ホストが己のセンスを武器に自分を前面に押し出した飲食店を開業したのかも、なんておれは勝手に想像していた

 

今日になって、はじめて店名と店の所在地で検索をかけてみたけど、これがまたびっくりするほど情報がなかった(グーグルマップ上でも、ありし日のバナナジュース屋さんの情報しか出てこなかった ストリートビューは更新されていたが)

唯一検索結果に出てきたのは、ロゴのデザインをしました!というインスタの投稿らしきもの そこにはさらにイタリアンバルがどうたらこうたら、と続いていた しかし無念 リンクを開くと、すでにその投稿は削除されており、詳細を確認することはできなくなっていた 唯一の手がかりも、指の隙間から海の底へと、無慈悲にもこぼれ落ちていってしまったのでした

検索結果に表示されていた文言がすべてだったのかもしれないけど、残念でならない こんなことなら、なんだこの店…とはじめに思った時に調べておくんだった

 

それにしても、"足掻き"さえ見えなかったな 客が来ないのならもっと工夫しようがあっただろうに、おれが見ている限りでは全く変化がなかった 

彼奴(きゃつ)は、謎を貫いておった

謎を貫くのはちょっとかっこいい だけど、本当にそれでよかったのかよ

 

もしかすると、いまがちょうど足掻いている最中なのかもしれない 店のコンセプトを変えて、ロゴも刷新して、生まれ変わるつもりなのかも そう思いたい

そうでないのなら、あまりにも悲しい なぜだかわからないけど、変に同情してしまっている