争いは

つづく

あー

お前の作る曲が好きだった

なお、今も好き

 

この間ある資格の試験を受けた 試験結果の発表は数ヶ月先だが、感覚としては勉強不足この上ないといった感じである

ゼミの先生は数十年前に受験して一発合格だったそうだ おれは成績と受講態度はよいので、「いけるいける」などと少しばかり期待を寄せられている

受講態度は当然のこととして、提出課題の出来が良いのはそこそこの時間を注いでいるからだ なにせ、サークル活動やボランティア活動をしている訳でなければ、アルバイトさえやっていないのだから 大した趣味もないしね 

だから、試行(思考)錯誤にかけている時間は人より多かったはずだし、真面目に取り組んでいた分、内容が洗練されるのは当然と言えば当然のことなのである 評価されることだけが生き甲斐だった 点数による評価の優劣がなければ、それこそ真面目に取り組むなんてことなかっただろう

成績のために、そしてプライドのために、洗練は欠かさなかった 成績のためのインプットは誰よりもやっていた自信がある だけど、自分の知識のためのインプットはほとんどしなかった インプットというと聞こえがよすぎる その場しのぎの情報収集ばかりだったから、頭はそこそこ空っぽで、それこそせっかく賜った「優秀」という言葉も、とても似つかわしいとは言えないほどで

俺には実力以上のなにか幻想を見せる能力が備わっているのかもしれない 

 

幻想を持つな、とは思うけど、一度持たれた幻想をぶち壊したくもないから難儀なことよな 

 

全く自信がない

学業成績に関わっていたら、資格の取得が有利に働きうるような企業への就職を心から希望していたなら、もうちょっと洗練させられたのだろうか

俺が、ネズミだったなら

 

試験の休憩時間、昼ごはんにコンビニで買ったちょっと高めのおにぎりを食べた カバンの中で潰されたそれは簡単にほぐれて、肝心の、お楽しみの、大きなはらみは、床に、ボロリ

落ちたのだ さすがに縁起が悪すぎる

 

お助けあれ